中等教育学校と併設型附属中学校の違い

茨城県にある中学受検できる県立学校には併設校と中等教育学校の二種類のスタイルがある

中等教育学校と併設型中学の違い

茨城県立の中学校には県立高校附属の附属中学校である併設校スタイルと、それ単体の6年間通して一母体とする中等教育学校があります。

中等教育学校は1999年(平成11)の学校教育法の改正時に発足したシステムです。中学校・高等学校と別々の学校として考えるのではなく、ひとつの学校の中に前期生と後期生が在籍していることになります。そのため、高校入試で入学することは不可能になります。

一方、併設校と呼ばれる附属中学校は高校と中学校がそれぞれ異なる学校というイメージになります。附属中学校に入学した子は高校受験をすることなく接続している高校に進学することができますが、高校進学時には県立高校入試を受験して入学することが可能です。

茨城県の代表的な中等教育学校と附属中学校

茨城県立並木中等教育学校

茨城県の中等教育学校の代表ともいえる並木中等教育学校では、ウォークラリーや文化祭、スポーツデイなど学校三大行事と呼ばれるものなどを含め、全学年対象のイベントは同日に同じ条件で行われます。(学年ごとに詳細が違いう場合もあります)

また、制服や体操服なども6年間通して同じものを着用します。

日立一高附属中学校

茨城県内で最初に出来た県立高校附属中学校は日立一高附属中学校になります。現在(2020年)は日立一高附属中のみ、附属中入学したのち高校過程を終了し日立一高を卒業した生徒がいることになります。附属中学校を希望されている方はモデルケースとして日立一高附属中を参考にされると良いかと思います。日立一高附属中学校では中学校/高校とそれぞれパンフレットが用意され、授業やシラバスまた行事についても触れられています。

水戸一高附属中/土浦一高附属中

2021年度から新入生が入学し開校します。この子たちが卒業するまで6年間あります。その6年の間に附属中学の生徒分の高校の募集人員の削減などもあります。しばらく茨城を代表するトップ校の二校の動きは注目されるでしょうね。

茨城県内にある中等教育学校と併設型附属中学校

茨城県立

中等教育学校

  • 並木中等教育学校(つくば市)
  • 古河中等教育学校(古河市)
  • 勝田中等教育学校(ひたちなか市)

併設型附属中学校

※開校予定の学校を含みます。また適性検査を課さない提携型の小瀬高校は除いています。

  • 日立一高附属中学校(日立市)
  • 太田一高附属中学校(常陸太田市)
  • 水戸一高附属中学校(水戸市)
  • 鉾田一高附属中学校(鉾田市)
  • 鹿島高校附属中学校(鹿嶋市)
  • 下館一高附属中学校(筑西市)
  • 竜ケ崎一高附属中学校(竜ケ崎市)
  • 水海道一校附属中学校(常総市)

私立

中等教育学校

  • 智学館中等教育学校(水戸市)
  • 土浦日本大学中等教育学校(土浦市)
  • 開智望中等教育学校(つくばみらい市)

併設型附属中学校

  • 茨城キリスト教学園中学校(日立市)
  • 茨城中学校(水戸市)
  • 水戸英宏中学校(水戸市)
  • 清真学園中学校(鹿嶋市)
  • 青丘学院つくば中学校(石岡市)
  • 霞ヶ浦高校附属中学校(稲敷郡阿見町)
  • 常総学院中学校(土浦市)
  • 茗溪学園中学校(つくば市)
  • 東洋大学附属牛久中学校(牛久市)
  • 江戸川学園取手中学校(取手市)
  • 聖徳大学附属取手聖徳女子中学校(取手市)
メモ

茨城大学付属中学校は接続する高校がありません。そのため中学三年生は市町立の公立中学校の生徒と同じように全員高校受験をします。

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